ちんがらさん

福祉のお仕事をしています。

認知症の「物忘れ」

f:id:happymay:20190624112309j:plain

 

 

こんにちは。介護福祉士のこっこです。

 

認知症」と聞いてまず、何が思い浮かびますか?

 

認知症=物忘れのイメージを持つ方が多いでしょう。

では、認知症による物忘れって?どんなこと?

今回は、認知症の物忘れについて。

 

私たちは、年齢を重ねるごとに、体力が衰えていきますね。

そういった、加齢による身体の衰えと同時に、脳も衰えていきます。

脳が衰えることで物忘れといった症状が現れるのですが、

この「物忘れ」は、

年相応による「物忘れ」と、

認知症発症による「物忘れ」があります。

どちらも同じ「物忘れ」という症状なので、違いが分かりづらい為、

年相応による物忘れだと思っていたけど、

症状がひどくなり、実は認知症だった、

ということが多くあります。

認知症がひどくなると、

発症した本人はもちろん、一緒にいる家族もつらく、大変な思いをしてしまいます。

そこで、

年相応による「物忘れ」と

認知症発症による「物忘れ」の違いについて、紹介します。

 

☆年相応による「物忘れ」☆  

●体験の一部を忘れる

●物忘れの自覚がある

●頻度は増えても進行しない

見当識※は保たれる

●行動上の問題はない

●日常生活に支障はない 

 

認知症による「物忘れ」☆

●体験の全体を忘れる

●物忘れの自覚がない

●進行性で頻度、程度ともに悪化

見当識の障害が起こる

●行動・心理症状(BPSD※)が現れる

●日常生活に支障をきたす 

  

(※見当識  現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握の事)

(※行動・心理症状(BPSD) 時間、場所、人などの見当識障害、判断、理解力の  低下、失認・失行、不安、幻覚、妄想、睡眠障害など、行動、心理状態の障害)

 

上記のように、一見あまり違いが内容に見える「物忘れ」の症状でも、

年相応によるものと、認知症によるものでは、

細かな違いが出てきます。

この違いの中で、一番注意してほしいのが、

年相応の場合は、

本人に自覚があり、大きく進行しない」事。

認知症の場合は、

本人に自覚がなく、進行していく」事。

 

「もしかして、この物忘れは認知症かな??」

と感じたときは、

こ2つの違いに、照らし合わせてみてください。

 

認知症は早期発見することで、進行を抑えることができます。

認知症が進行することで、ご本人にとっても、ご家族にとっても、

つらく、大変な思いをすることも、、、

 

そろそろ、物忘れ、認知症が気になる、という方は、

ぜひ、参考にしてくださいね。

 

 

                     

常識を疑うことから始めよう

f:id:happymay:20190616120609j:plain

 

 

 

 

 

こんにちは!介護福祉士のこっこです。

 

今日のブログのタイトルは、わたしが大好きな本のタイトルです。

 

あなたの「常識」ってなんですか?

 

わたしは、

「好きな仕事をやめてはいけない。

わたしが辞めたら、今いる人たちが大変な思いをする。」

 

そう思って、心身共に疲れながら、仕事を続けていましたが、

好きな仕事を生かせる、別の仕事を見つけることができました。

わたしが辞めても、会社の同僚たちは何とかなった。

いや、それ以上に活躍し、会社は大きくなった。

 

「介護をする人は、優しい人でないといけない。」

 

そう思っていましたが、

介護は、直接人の身体と心を扱う仕事であり、

時には、人の死にも関わる仕事だと知り、

優しさだけでなく、厳しさも必要だということを知りました。

 

「常識」というのは、ひとつではありません。

 

世間の「常識」

世代の「常識」

会社の「常識」

同僚の「常識」

親の「常識」

友達の「常識」

自分の「常識」

 

これらの「常識」がすべて正しい。

それって、ほんと??

 

日本では、

「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられます。

インドでは、

「あなたは、人に迷惑をかけているのだから、他の人もゆるしてあげてね」と教えます。

 

日本では、

「がんばって!!」と言いますが、

アメリカでは、

「あまりがんばりすぎないで!!」(Don't work too hard!!) となります。

 

これまで、わたしたちが思っていた「常識」が「非常識」。

国が変われば、時代が変われば、「常識」は「非常識」にもなりえるのです。

 

「常識」の根拠は、あやしいもの。

 

その、「常識」は頭の中にあるもので、

その思い込みは当たり前になっていて、

普段は気づくこともなく、疑ったこともないでしょう。

 

でも、それってほんと??

 

「常識」が正しい、正しくない、ではなく、

 

「それって、ほんと?」

と疑ってみると、

いろいろな「可能性」が

見えてくるかもしれませんよ。

 

「常識」を覆すエピソードがいっぱいです!

しかも、読みやすい!!

気になる方は、ぜひ一度読んでみてください!!

 

 

 

 

認知症と向き合う

 

f:id:happymay:20190615190016j:plain

 

 

 

こんにちは!介護福祉士のこっこです。

わたしが初めてあった認知症の人は、父方の祖父でした。

祖母に先立たれた祖父は、わたしの実家の近所で一人暮らしになりました。

これまで、生活に関わることをすべて祖母に任せていた祖父。

しばらくは、わたしの母といとこの叔母が身の回りの生活の手伝いをしていました。

 

祖父の記憶や言動が少しずつおかしくなっていっていることには気づいてはいたけれど、「年相応の物忘れ」程度に思っていた母と叔母。

日がたつにつれて、母と叔母は祖父とのケンカが絶えなくなっていく。

 

ある日、祖父は苛立ちからか、叔母に向かってガラス製の灰皿を投げつけてきた。

そのことを、叔母は泣きながら母に話し、

「私はもう面倒見れない」と言ったそうです。

 

その件を、市役所に相談した時に「介護サービス」を知り、

ヘルパーさんをお願いすることになりました。

 

以上の事柄は、わたしは全く知らなくて。

わたしが、「介護の仕事をしようと思う」と

母に相談した時に、祖父とのことについて話してくれました。

 

祖父が、母や叔母へぶつけた苛立ちは、 

 

認知症の症状が進み、

自分の事も

周りの事も

分からなくなっていく怖さ

 

だったのだろうと思います。

 

そして、わたしに「やっぱり介護士になろう」と

決意させてくれました。

初めての訪問ヘルパー

f:id:happymay:20190615161827j:plain

 

こんにちは。介護福祉士のこっこです。

 

 

わたしが初めて入職した施設には、特別養護老人ホーム、デイサービス、ショートステイ、訪問入浴、訪問ヘルパーと様々な事業所がありました。

その中で、わたしが最初に配属されたのは、「訪問ヘルパー」

その頃、ヘルパー2級を取り立ててで、

なおかつ、考えも浅かったので、

「ヘルパー2級だから、訪問ヘルパー、、、?」ぐらいに思っていました。

 

訪問ヘルパーは、利用者さんの自宅へ訪問し必要な介護サービスを行います。

 

で、その自宅へ訪問するのは大抵、ヘルパーさん1人。

そう、1人なんです。

 

わたしの初めての介護の仕事が、

まさか、わたし1人でする仕事とは、、、

 

我ながら、気づくのが遅すぎです

仕事を始めるに当たり、主任さんから、

「簡単な料理ぐらいはできるよね、掃除なんかは問題ないよね」

と、言われていました。

言われましたけど、、、

 

利用者さんとはいえ、

「人の家にお邪魔して、人の台所に立ち、その人の家を掃除する」

とても抵抗がありました。

その上、自炊すらままならないのに、料理なんて、、

 

業務内容に自信がなかったので、正直に主任さんにお話ししたところ、

 

「これから介護の仕事をしていくんだったら、ヘルパーの経験は絶対役に立つ。

介護という仕事が、どういう仕事なのか知りたいのであれば、ヘルパーの仕事がわかりやすいし、自分がどんな介護をしないといけないか、どんな介護をしたいかがわかってくると思う。そのことがわかった上で特老に行ってみて。違いが分かるよ」

そう言われ、きさくな登録ヘルパーさん達と主任さんの担当利用者さんの配慮もあり、

半年頑張ることができました。

 

そして、半年後に配属になった特老で、ヘルパーの経験とその時にわかった介護という仕事がどういうものなのか?が役に立ったのは言うまでもありません。

 

はじめに

f:id:happymay:20190615151634j:plain     

 

 

はじめまして!介護福祉士のこっこです。

わたしが介護の仕事を始めたきっかけは、10年間続けていた販売の仕事をしていた時でした。

販売という接客業を通して、いろいろな人と接することが多く、お客様にとってどんなサービスが必要か、どんなサービスが客様に喜んでもらえるか、を常に考え仕事をしていました。

また、わたしの性格上、人見知りなく初めて会った人とも抵抗なく接することができる、といった強みもあり、接客業はまさに、自分の天職だと思っていました。

個人実績も会社ではトップに近い成績をだし、店長からマネージャーまでキャリアをアップすることができました。

しかし、それと同時にプレッシャーも大きくなり、楽しくて天職だと思っていた接客の仕事が楽しめなくなっていきました。

 

とうとう、わたしの身体と心は悲鳴を上げ、自律神経失調症に。

「まさか、cocoがこんな風になるとは・・・」

周りの人も、わたし自身も、そう思いました。

仕事が大好きで、楽しんでいたはずなのに。

 

自分自身が、なぜこんな風になってしまったのか。

それを知りたくて、心理学を勉強し、心理セラピストの資格を取得。

(心理セラピーについて、また詳しくアップしますね)

心理学を学んだことで、さらに「人」について知りたいと思い、

自分の接客のスキルも生かせるのでは?と思い、介護職へ転職。

 

当時のわたしは、

「接客サービスと介護サービスは、同じサービス業でしょ」

それぐらいにしか思っていませんでした。

その時のわたしの考えの甘さ、、、

 

でも、介護というお仕事は、自分が思っていた以上に「人」について知ることができる。

だから、今もこうやって続けて行けてるんだと思います。

 

わたしが、これまで介護の現場で経験したことや、「人」「心」についてお伝えできればと思っています。